カラーコード症状

バクテリアが発見される前の19世紀、人は感染症や病気の真の原因を理解していませんでした。病気は「悪い空気」（瘴気）や神の罰、または体液のバランス異常に起因するものと考えられていました。1857年、フランスの科学者ルイ・パスツールは、微生物、バクテリアが発酵や腐敗の原因であることを実証し、画期的な貢献をしました。これは、バクテリアが人間の感染症の原因となる可能性があることを示唆しました。同時期に、ドイツの医師ロベルト・コッホは、バクテリアを分離して同定する方法を開発し、結核やコレラなどの病気と関連付けることで、その仕事をさらに進めました。彼らの研究は医学を革命し、近代微生物学の道を開きました。

抗生物質、特に1928年にアレクサンダー・フレミングが発見したペニシリンの発見は、医学と公衆衛生に大きな変化をもたらしました。抗生物質が普及する前の感染症は、現在では治療可能ですが、死率が高く、多くの命を奪っていました。1940年代に抗生物質が普及すると、細菌性感染症の治療が大幅に改善され、死亡率が大幅に減少し、平均寿命が大幅に伸びました。

一方、18世紀末から19世紀初頭にかけて始まった産業革命は、技術、輸送、製造の急速な進歩をもたらして経済や社会を変えました。医学の分野でも、ワクチンや抗生物質の開発が産業的進歩によって可能になりました。

これらの発展は、生活の質を高めただけでなく、人口増加、都市化、医療システムの拡大をもたらし、世界的な生活水準を向上させ、平均寿命を20世紀に伸ばすのに役立ちました。

ペニシリンの発見以降、医師や一般の人々はそれを「奇跡の薬」として迎え、広範な細菌性感染症を治療できるとして大きな期待を寄せました。しかし、これも医師が抗生物質を過剰に処方することにつながりました。

1930年代、医師はペニシリンを積極的に販売し、処方して利益を得ようとしました。その後、他の感染症の治療にも抗生物質が使用され、時に不必要に、またはウイルス性感染症の治療にも使用されました。抗生物質の使用が増えるにつれて、バクテリア、ウイルス、寄生虫、昆虫、カビが適応し、抗生物質の存在下で生存し、増殖するための耐性メカニズムを発達させました。これは、「スーパーバグ」、つまり複数の抗生物質に耐性を持つバクテリアの出現につながりました。

抗生物質の乱用と過剰処方は世界的な問題となり、現在、数十年後にこれらの耐性菌が危険で急速に広がる軍隊を作り出しています。2050年までに、抗菌耐性が年間1000万人以上の死亡者をもたらすと予測され、がんを上回り、世界で死亡の主要原因となる可能性があります。かつて数百万の人々を救った薬が、今、公衆衛生の危機を悪化させているのです。病原体は、新しい抗生物質が開発されるよりも速く進化しています。